アラブのなりわい生態系 第4巻
『外来植物メスキート』
星野仏方・縄田浩志 編
270頁 定価 3,600円 ISBN 978-4-653-04213-3 C0322
(臨川書店 2013年12月)
<内容>
西アジアとアフリカでは砂漠化対処と農業開発の一環として、マメ科プ
ロソピス属メスキート(Prosopis juliflora)の植林が推進された。
砂丘の固定などには一定の効果があったものの、伏流水の水位が下がり
人間の飲料水が減少するなど、地域の生態系の改変や現地住民の生活基
盤崩壊を引き起こしてしまった。このような「負の遺産」に対処して代
替案を提示するために、大学・研究機関の研究者のみならず、NGO・
コンサル会社などに所属する開発実践者、国際機関・開発援助実施機関
などにおける行政従事者、そして現地においてさまざまな社会的な役割
を担う生活者が協力して行った、異業種連携・異分野横断の共同研究成
果が、本書である。