- スーダン東部カッサラ州アトバラ河流域におけるメスキートの分布拡大調査
(2012/11/30-2012/12/15、スーダン)
酪農学園大学・教授 星野仏方
2012年11月30日~12月15日までスーダンでフィールド調査を行い、質が良いオリジナルデータの収集に成功した。今回の調査では日本から多くの精密器具(計測用)を持って入国する必要があったために、税関手続きに時間がかかり保証金も支払って通関できた。現地調査では現地のスーダン科学技術大学(SUST)とカッサラ地方の村長の協力の下で調査が成功した。
主な調査項目は、
1. 外来種メスキートと在来の三種類のアカシア樹木分布域における土壌水分の空間分布調査(10cm、20cm)、2. スペクトルメーターを用いたアカシアの木とメスキートの木の光合成効率の調査(一時間毎計測)、3. リーフポロメーターを用いたアカシアとメスキートの木の蒸発散量(水利用効率)の計測(一時間毎)、4. 2日間4種類の家畜(ロバ・ヤギ・ヒツジ・ラクダ)のホームレンジの調査を望み、非常に良いデータを収集することに成功した。現地の気温は最大で39度;天候の晴れで非常に良い計測環境に恵まれた。総合地球環境学研究所に招聘されたProf. Abdelaziz先生の洗面的なアレンジと計画のもとで調査がスムースに行われ、スーダン科学技術大学の准教授、講師4人の協力の下で現地調査のすべての項目の計測に成功した。