- スーダン共和国ハルツーム市周辺ワジにおけるマメ科植物メスキートの分布調査
(2011/11/16-11/24,スーダン)
酪農学園大学環境システム学部 教授・ 星野仏方
2011年11月16日-24日スーダン共和国首都ハルツーム市及びその周辺のワジ(wadi, dry channel)における外来植物であるマメ科常緑潅木のメスキートの分布、侵入戦略について現地調査を行った。調査ルートは図1のようである。メスキーとは雨季に氾濫水が流れるワジに沿ってはっきりした分布しているようが確認できた。つまり、メスキートは土壌水分が比較的に高いワジに沿い分布拡大をしていることが分かった。その原因として:メスキートの種子は水に流れて土壌水分がある程度(6%以上)ある場所で発芽し成長する。訪れた時期はちょうど乾季でしたが、表面から12cmの土壌水分はいずれも3%-6%でした。
ほかに、実際の調査日程にそって:18日:スーダン科学技術大学College of Forestry and Range Sciencesに向かい、気象ステーションの設置に手伝い、当日の夕方:縄田さんとJICAの現地スタッフとの打ち合わせを行った;19日:午前中、引き続き気象ステーションの設置を続け;午後:スーダン科学技術大学College of Water and Environmental Engineeringに行って、農地へ侵入するメスキートの分布調査、土壌水分の測定を行った;20日:スーダン科学技術省・The National Centre for Research (NCR)の野外ステーションがある処(ハルツーム郊外100km)に行って、ワジに分布するメスキートの調査、土壌水分の測定を行った;21日:ハルツーム大学にあるスーダン科学技術省所属国家リモートセンシングセンターに行って1時間の講義を行い、その後、科学技術省の事務次官と会見し、今後の共同研究の打ち合わせを行った。その後、鳥取大学とスーダンNCR間の学術共同研究協定書の調印式に参加し、22日帰国した。
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▲ワジに分布するメスキートの木 |
▲現地調査の様子 |